ーー以下コトペースによるコンセプト
今回の計画で重要だと考えていた事の1つが御成山への景観の保護と周辺環境に配慮することであった。
景観を配慮して店舗を平屋に設計し、外壁を以前の横山邸と同じ色使いの木製サイディングにした。
また、周辺景観への配慮として最も重要である看板やその他の装飾物をトーンを抑えて環境になじませた。
<店舗>
設計にあたって、通りから入る南北方向の客動線と横山邸庭、御成山へ対して東西方向の視線、2つの軸を計画した。
東へ流れる屋根は庭をフォーカスし、さらにデッキ引戸を解放すると、
庭に向かって店内を含めた大きな軒、デッキが作られる。
大きな軒は暗さを凝縮させることで庭を効果的に見せ、雨天の日は雨の落ちる様を楽しめるようになっている。
後ろに目を追うと御成山の景色を楽しめるよう西側上部におおきな窓を設けた。
内装設計はスターバックスコーヒージャパンの設計部が行ったが、何度も打合せを行い、こちらの意向に合わせていただいた部分も多い。この店舗の特徴である片流れの天井素材はデッキに繋がるようコトペースで素材を選んだもの。また天井に無駄な機材がでないようお願いした。
<ギャラリー>
元アトリエ兼書庫を保存し、1階部分をギャラリー(ギャラリーヨコ)に改装した。
エントランスのトンネルを入ると横山隆一のデザインした門越しに庭が眺められる。
さらに展示室へ入り『サクラ』が透けて見える窓につながる。
<庭>
横山邸のシンボルとなっていた『サクラ』『プール』を保存した。
プールには水中照明を配置し、夜には水面が光り優しくサクラを照らす。
< 駐車場>
建物の色に合わせた茶色を基調とした色使いとし、機器、サイン計画などテナント店舗展開にない鎌倉御成町店オリジナルのデザインにした。
駐車スペースにも芝を設け緑いっぱいの駐車場を計画した。
以前、横山様がサクラの木の下にご家族、ご友人を集められていた空間を再現し、鎌倉のみなさま、横山隆一ファンのみなさまに新たな思い出を作っていただければと考えている。
|